「死」は人を選ばず、誰にでもいつかは訪れるものです。
人によってはまだ生きているうちに自分の亡くなった後のことを考えるのはおかしい、という方もいますが、
生きているうちに自分が亡くなった後のことを考え準備しておくのは、大切なご家族のためにもなります。
万が一の場合にも冷静に対応できるよう、ご家族でよく話し合っておきましょう。
事前準備のすすめ
それでは、事前の準備では何を決めれば良いのでしょうか。
具体的には、下記のような項目について話し合っておきましょう。
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- お葬式の形式(宗教等)、また菩提寺、家紋の確認
- 日本では多くの方が仏式でお葬式を行っています。通常は故人様の信仰する宗派で行います。また、仏式のお葬式では、菩提寺のある場合は菩提寺に連絡をし、菩提寺がない場合は葬儀社へ相談します。事前にご家族で確認しておきましょう。
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- お葬式の規模(お葬式に参列する予想人数)、内容
- お葬式の規模はお葬式へ参列する人数により決定します。故人様の交際範囲や社会的地位の他、故人様のご遺志、ご家族の希望から規模を算出していきます。
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- お葬式の予算
- お葬式の規模と共に予算も検討しましょう。お葬式の費用は、お葬式そのものの費用の他に、飲食や返礼品等の接待費、寺院への費用等が必要です。葬儀社と相談して検討していきましょう。
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- お葬式までの安置場所
- 故人様がご自宅以外で亡くなった場合、その後もそのまま故人様を同じ場所へご安置しておくことはできません。ご自宅や葬儀社の安置室等、ご安置場所もあらかじめ検討しておきましょう。
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- 依頼する葬儀社
- 一言に葬儀社といっても、様々な会社があります。信頼できる葬儀社とは、ご家族のご希望に沿った形で提案をしてくれる葬儀社だと思います。また、事前に概算見積書を出してくれる葬儀社ということも重要です。その際の接客態度や分かりやすさなどから判断して頂く事をお勧めいたします。
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- 喪主
- 通常、故人様の配偶者が喪主になります。それが困難な場合は、長男、次男、それ以降の男子、長女、次女、それ以降の女子、というように親族の血縁関係の深い順番に決めます。
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- 訃報の連絡先名簿の作成
- 故人様の亡くなったときに連絡を取る方々を名簿にまとめておきましょう。これも事前に行うことで、漏れなく慌てずにつくることができます。
お葬式の種類
お葬式にはいくつか種類があります。
お葬式の規模や内容のイメージができたら、どんな形式が適切か検討しましょう。
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- 直葬・火葬式
- 通夜式・葬儀式は行わず、限られた方々だけで火葬のみを執り行う形式です。お寺様に依頼し、火葬時に読経を行うことも可能です。
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- 家族葬
- ご家族やご親戚、親しかったご友人と限られた方たちで故人様を見送る通常20名程度のお葬式です。一般的なお葬式と同様に祭壇を飾り通夜式・告別式を執り行います。故人様とゆっくり最期の時を過ごすことが叶うお葬式です。
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- 一日葬
- 通夜式は行わず、告別式のみ(1日)で行う形式です。1日で終わることからご家族の負担が軽減されるメリットがありますが1日のため、参列者の都合が合わせずらいといったデメリットもあります。
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- 一般葬
- ご家族ご親戚や故人様とご縁があった友人知人・ご近所の方・職場関係の方など幅広く通知をして執り行う従来通りのお葬式です。故人様とご縁のあった方たちが最期、故人様を偲びお見送りする事が出来る一般的なお葬式です。その他、仏式以外の場合は各宗教のしきたりに沿った形式で行います。また、無宗教葬の場合は、「偲ぶ会」や「お別れ会」という形で執り行います。
お葬式のマナー
- 服装
- 男性の場合、最近では黒のスーツが一般的です。ダブル・シングル、またベストの着用も問題ありません。無地の白いシャツに、黒無地のネクタイを着用します。
女性の場合も、黒のスーツ・ワンピースや着物を着用するのが一般的です。タイツやストッキング、羽織もの等も黒でまとめ、アクセサリーは基本的には結婚指輪のみ可能です。
- 挨拶のマナー
- 通夜式・告別式挨拶
基本的には通夜式・告別式共に、会葬者へ故人様に代わり多忙な中参列いただいたことへのお礼を述べるためのものです。形式にこだわるよりも、自身の言葉で心を込めて行いましょう。
忌み言葉
「引き続き」「重ねて」「次々」「再び」といった繰り返しを意味する言葉は、「不幸を繰り返す」のを避けるためにも使わないようにしましょう。
- 挨拶のマナー
- 通夜式や告別式の会葬者には、故人様がお世話になっていたことや忙しい中、ご参列いただいたことへの感謝の気持ちをもって、もてなします。具体的には、通夜振舞いや精進落としをふるまい、できるだけ参列者一人ひとりにお礼を述べます。また、お帰り時には会葬礼状や返礼品をお渡しします。
- 危篤、訃報の知らせを受けたときのマナー
- 危篤
危篤の知らせを受け訪問する際には、派手でなければ普段着で問題ありません。また、お見舞い等も必要ありません。あまり長居をせず、容体を詳しく尋ねるのも避けましょう。
訃報
ご親戚の場合や親しい友人の場合、すぐに弔問に駆けつけます。故人様との関係により、弔問に伺うか通夜式・告別式に参列するかを判断します。弔問に伺う場合は、お悔やみの言葉を述べ、手伝いを申し出ます。手伝いが不要な場合は、長居せず挨拶してまた通夜式の際に訪問します。
- 服装、持ち物のマナー
- 男性の場合、黒いスーツが一般的です。黒いスーツがない場合は濃紺やグレーのダークスーツを代用します。無地の白いシャツに、黒の無地のネクタイを着用します。
女性の場合も、黒のスーツやワンピース等を着用しますが、ない場合は濃紺、濃いグレー等を選びます。
持ち物には、数珠、袱紗(ふくさ)、ハンカチ等を準備します。その他、手袋や傘等の小物は黒や紺等の色にしましょう。
- 香典、供花のマナー
- 香典は不祝儀袋に包んで渡します。水引、表書きは宗教によって違うので、事前に確認しましょう。香典に使うお札は、新札は用いないようにしましょう。
また、香典は袱紗(ふくさ)や風呂敷に包んで持参します。袱紗(ふくさ)の色は紺や深緑、灰青のように慎ましい色を選びましょう。また袱紗(ふくさ)は慶事でも使用しますが、慶事とは逆のたたみ方となります。
- 告別式のマナー
- 告別式へ参列する際は、開式の20〜30分前には到着するようにしましょう。またご遺族へお悔やみの言葉を述べるときは、長くならないように注意します。焼香の基本的な方法は、左手に数珠を持ち、右手で抹香をつまみ、目の高さへ上げ指をこすりながら香炉へ落とします。「立礼焼香」「座礼焼香」「回し焼香」の3種類があります。
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