「終活」について
終活とは「人生の終わりをより良いものにするため、事前に準備(活動)をおこなうこと」の略語で元気なうちに介護のことや相続に関する事、お葬式、お墓など人生の後半に直面することをあらかじめ考え準備することをいいます。
数年前までは生きているうちに死後の話をするのは縁起でもない、家族の間でも話がしづらいといってタブー視されてきました。しかし終活と言う言葉が「週刊朝日」の連載から生み出され2010年新語・流行語大賞にノミネートされたころから世に広まっていきました。また、終活が一般的になってきた背景には大きく2つの理由があります。
◆一つ目は「お葬式の個人化」です。
昔のお葬式は地域の方が主体となり行われてきましたが、近隣の方や親戚との付き合いの希薄化もあり規模が縮小し「お葬式が個人化」していきました。その結果、周囲の人や家族に迷惑をかけないよう自身の死後について準備をしておく方が増えてきたと言われています。
◆二つ目は「老後への不安」です。
65歳以上の高齢者が総人口の28.1%(2018.11総務省調べ)、平均寿命も男性が81.09歳、女性が87.26歳(2017厚労省調べ)となり超高齢化社会が本格化し10年が過ぎました。また、世帯の単身化も進み2040年には世帯主が65歳以上の高齢世帯のうち40%が一人暮らしとなる(国立社会保障・人口問題研究所調べ)と言われています。単身高齢者の孤独死や認知症患者の増加など社会問題がクローズアップされてきていることも理由の一つとされています。
このような状況の中、自身のこれからの人生を考え準備し家族にも負担をかけたくないとニーズが高まり終活の重要性が増してきました。しかし、いざ終活を始めようとしても何から手をつけていいのかわからないといった現状もあります。
私たちJA葬祭では「事前相談」や「終活セミナー」を通じ、先ずはどんな制度があるのかまたお葬式の基礎知識などを知っていただき終活を始めるきっかけとなれるよう活動しております。